しょ〜もない…ブログ

日記?orメモ帳?

漢(おとこ) 外伝

「match売りの少女」

寒い時代が終わり人々の顔には笑みがこぼれ皆こころ弾んでいました。
しかし少女のお家は違いました。
お仕事が減ってしまい、生活が苦しくなってしまったのです。
ある日空軍父さんが少女に言いました。
「うちは今、生活が苦しいんだ。お前は陸軍と海兵隊に行きなさい」
しかし少女はキ~ウエスト合意により、陸軍と海兵隊に行かなくて済みました。
怒った空軍父さんは少女を空軍州兵や空軍予備役へ追い払いました。
元気よく飛びまわるF-16を見ながら少女は、
「あぁ、私はもうこのままなんの活躍をすることもなく消えてしまうのかしら」
と悲嘆にくれていました。
しばらくすると空軍父さんが尋ねてきて、少女をある場所へ連れて行きました。
そして少女に1本のGAU-8を渡し、
「こいつを撃ってきなさい。ぜんぶ撃ってくるまで帰って来るんじゃないぞ!」
と言いました。

少女は途方にくれ、あてもなくさ迷いました。
もうもうと立ち込める砂塵、激しく身を打つ対空砲火、
身も心も疲れ果てた少女は、ついGAU-8の引き金を引きました。
するとどうでしょう、戦車が吹き飛び、地面に大輪の炎の華が咲きました。
あぁ、なんて美しいんでしょう、少女はまた引き金を引きました。
すると今度は砲兵陣地が吹き飛び、巨大な炎の柱が立ちました。
「あぁまただわ、でもすぐに消えてしまう」
少女は次から次へとGAU-8の引き金を引きました。
その度に装甲兵員輸送車や指揮車両、トラックなどが穴だらけになり、
対空陣地、SAMサイト、レ~ダ~サイト、指揮所などが吹き飛び、
塹壕スカッド発射台、FROG発射台、燃料貯蔵タンクなどが炎に包まれました。
最後にMi-17を撃ち落とした時の事です。
目の前に立派な制服に身を包み、襟元には光り輝く勲章を下げた将校が現れました。
「ああ、ル~デル様、ル~デル様なのね!?」少女が問いかけました。
将校はにっこりほほ笑むと、ゆっくりと消えていきました。
「待って下さい!私も連れて行って下さい!」
少女は消えゆくル~デルを追って急上昇をかけました。
そして気がついた時には、翼を2/3も吹き飛ばされながらも基地に帰還していました。
少女の耳には何故かル~デルの声が残っていました。
「大丈夫だよ、お前はもう幸せをその手に掴んでいるのだから」
少女がC型に改修を受け、2028年まで運用が延長されることに決まったのは、
その後すぐのことでした。

広告を非表示にする